ガスコンロの炎が赤い!?そんな時の対処方法をご紹介します!!
※この記事は2022年10月7日に公開された記事を編集して再掲載しています。
みなさんこんにちは
いつも川合住宅設備(株)のスタッフブログをご覧いただきましてありがとうございます(^^♪
朝晩の冷え込みとは裏腹に、日中は過ごしやすい日が続いています。
とはいえ、一日の寒暖差には注意が必要です。
皆さまどうかご自愛ください。
さて今回はこの時期特にお問い合わせが多くなる、ガスコンロの炎が赤くなった時の対処方法についてご紹介します。
是非ご覧ください!!正常な炎の色は青色です。
まずはガスが燃える仕組みを簡単にご説明します。
皆さまが毎日ご利用されているガス。実はガスだけでは燃えないといわれています。
ガスと燃焼に必要な酸素が正しい割合で混ざり合い、ここに火種が引火すると激しい光と熱を発生させます。この状態がガスが燃えている(燃焼している)状態です。
ガスコンロでは、ボタンを押したりやレバーを回すことでガスの放出と酸素の取り込み、火花を散らすことを同時に行い点火する仕組みとなっています。
さて、このように発生する炎ですが、私たちが一般的に利用するガスコンロの炎は【青色】が正常とされています。
この状態が最も安定していて、効率良くガスが燃えている状態です。
ですが、様々な要因から炎が赤くなってしまうことがあります。
赤い炎は百害あって一利なし!早急に改善したいものです。
ここでは大きく三つに分けてご紹介していきます。
1.換気不足による不完全燃焼
まず一つ目は、お部屋の換気不足により赤火を起こしてしまうケースです。
先ほどご説明した通り、ガスが燃えるためには十分な酸素が必要です。
ここで注意しなければいけないのは、家の中でコンロを使用する場合、
お部屋の中の空気から酸素を取り込むことになるということです。
換気が不十分のままガスコンロを使用すると、酸素が不足し炎が赤くなります。
この状態を不完全燃焼といいます。
そしてこの時発生するのが一酸化炭素(CO)です。
一酸化炭素は血中のヘモグロビンとの親和性がが高く、酸素の200倍と言われています。
肺に取り込まれた空気中に一酸化炭素が含まれていた場合、ヘモグロビンの多くが
一酸化炭素と結合して、酸素が体内に行き渡らない状態になります。
この状態を一酸化炭素中毒といい、場合によっては死に至ることもあり非常に危険です。
対策としては、一度ガスコンロの火を止め、換気の時間を設けましょう。
換気とは外気を取り入れて内部の空気を排出すること。
冬場の寒い時期には換気をすることで室温が下がってしまいますが、
換気扇やレンジフードを作動させるとともに、窓を開けるなどして十分に換気をしてください。
2.バーナーキャップが『汚れている』または『劣化している』
バーナーキャップが汚れている
バーナーキャップが劣化している
続いて二つ目はバーナーキャップが影響して赤火を起こす場合についてご説明します。
バーナーキャップとは五徳の中央にある、バーナーにかぶせてあるカバーのことです。
裏面には溝があり、供給されたガスを均等に分配する役割があります。
バーナーキャップに汚れが詰まると酸素が不足して不完全燃焼を起こします。
日頃からお手入れしていれば問題ありません。
バーナーキャップは取り外しが可能ですので、裏面の溝部分を使い古した歯ブラシやホームセンターで売っているバーナー専用のブラシで目詰まり(汚れ)を取り除いてください。
あとは、中性洗剤を含ませたスポンジで優しく洗ってください。
洗い流した後は、乾いた布巾やキッチンペーパーで水気をとり十分に乾かしてください。
〇溝に汚れが固着してしまい取れない
〇バーナーキャップが変形している
〇バーナーキャップがコンロから外せない
〇バーナーキャップが腐食している
よく使う強火側など片方だけ赤い場合は、劣化が進んでいる場合があります。
五徳やグリル焼き網と同じで、消耗品部品扱いですので、傷んでいる場合は交換をオススメします。
3.加湿器の影響でガスコンロの火が赤くなる
そして三つ目ですが、室内で加湿器を使用するとコンロの炎が赤やオレンジ色になることがあります。
加湿器への給水は水道水が推奨されています。
これは水道水には塩素が含まれており、カビや雑菌の繁殖を抑える効果により加湿器を清潔に保つためといわれています。
ここで重要なのは、水道水に含まれる物質は塩素だけではないということです。
水道水にはミネラル成分としてナトリウムやカルシウム、マグネシウム等が含まれています。
これらのアルカリ金属が加湿器によって室内の空気中に広がると炎と反応してしまいます。
炎色反応と呼ばれる現象で、『理科や化学で勉強したな・・・』という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
加湿器の使用をやめることで炎の色が青に戻る場合は、不完全燃焼と違って体への影響を心配する必要はありません。
『不安』を『安心』に変えるために・・・
ガスコンロはガスを燃焼させるという性質上、熱による劣化はまぬがれません。
五徳やバーナーキャップ、グリル焼き網などの交換部品が用意されている場合もありますが、
使用年数によっては部品の製造終了により手に入らない場合もあります。
10年以上使用している場合は本体交換も選択肢の一つと言えるでしょう。
また、赤い炎は煤(すす)が発生しやすく、鍋底が黒く汚れてしまうことがあります。
この汚れがなかなか落ちにくく、お気に入りのお鍋やケトルなどが見るも無残な姿に・・・
なんてことにもなりかねません。十分に注意してください。
これまで見てきたように、使用方法やメンテナンス、外的要因などの様々な影響を受けるガスコンロ。
毎日使うからこそ安心安全に使いたいものですね。
ガスコンロで気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。