【秋の川越】肌寒くなってきた今だからこそ覚えておきたい!ガスメーターの復帰操作方法!!【ガスのトラブル】
公開日・・・2024/10/10
※この記事は2020年4月22日に公開した記事を再編集して再掲載しています。
みなさんこんにちは!
いつも川合住宅設備㈱のスタッフブログをご覧いただきましてありがとうございます(^^♪
残暑厳しい9月が過ぎて、ようやく落ち着いてきました。
今年の夏も暑かったですね皆さんは熱中症などで体調を崩されませんでしたか?
季節の変わり目ですので、皆さまどうかご自愛ください
さて、朝晩の涼しさから少しずつ秋の気配を感じられるようになってくると、『ある』お問い合わせが急増します。
『ガスが出ない』『お湯が使えない』というものです。
実はこれ、ガスメーターの安全機能が働いた結果がほとんどです。
今回は皆さんの身近でいつも安全を見守っているガスメーターについてのおはなしです。
知って安心!ガスメーターの豆知識!!
私たちがガスメーターと呼んでいる機械は、正式には【マイコンメーター】や【保安ガスメーター】などと呼ばれる計量法で使用期限が定められた精密機械です。
このガスメーターにはマイクロコンピューター(マイコン)制御による遮断弁や圧力スイッチ、感震器をもとにした学習機能が備わっています。
各ご家庭ごとのガスの使用量によってS・M・Lと区別しています。
例えば、単身者やご夫婦、二世帯同居など生活スタイルが異なれば、使用するガスの量も異なります。
それぞれのスタイルを記憶して区別しているんですね。
さて、お客様宅へ点検や修理でうかがうと、多くの方から『夏場はシャワーで済ますことが多いんだよ』とよく耳にします。
そうすると今まで「L」だった容量が、使用量が減ることで「M」や「S」に変更されてしまうことがあります。
このように容量が下がった状態で、肌寒くなるこの時期は使用量が増えるため、【急激な使用量の増加】を【ガス漏れ】とガスメーターが勘違いしてしまいガスの供給を一時的にストップしてしまうんです。
ガスメーター遮断の原因はさまざまです!
このようにとっても賢いガスメーターですが、さまざまな原因に対処しています。
代表的なものをいくつか挙げてみました。
早速見ていきましょう!
1.長時間使用遮断
コンロの消し忘れやお湯の止め忘れ等、長時間ガスを使用し続けた場合に、ガスを自動的に遮断します。
ガスの消費量によって遮断する時間は異なります。
「A」、「C」、「ガス止め」の表示と赤いランプの点滅でお知らせしてくれます。
・ガスコンロだと約2~4時間が目安です。
※現在販売されているガスコンロのほとんどには、【Siセンサー】と呼ばれる安全装置機能がついています。
2.合計流量遮断・増加流量遮断
ガスメーターが常時認識しているガスの消費量と比較して、非常に多いガスを一度に使用すると、ガスを自動的に遮断します。
夏場は使わない給湯器を冬になって急に使い始めると、ガスメーターが消費量の少ない夏場の数値と比較して「多すぎる」と判断してしまいます。
また、復帰動作中(ガスメーターによる安全確認中)にガスが流れた場合も、この表示でメーター遮断します。
「C」、「ガス止」の表示と赤いランプの点滅でお知らせします。
3.感震遮断機能
ガスを使用中、または使用後間もない時に、ガスメーターが震度5以上の揺れを感知すると、ガスを自動的に遮断します。比較的強い地震が発生した場合や風が非常に強い時は、警告表示と共にガスの供給を停止します。
「B」、「C」、「ガス止」の表示と赤いランプの点滅でお知らせします。
「B」、「C」、「ガス止」の表示と赤いランプの点滅でお知らせします。
ガスメーターが遮断してしまった時の復帰操作方法はコチラ!
ガスが安全機能によりガスの供給をストップしてしまうことはお分かりいただけたと思います。
普段の生活だけでなく災害にも対応してくれるガスメーター・・・なんて出来る奴なんだ
お次は、一時的にストップしてしまったガスメーターを操作して復帰させる方法をお教えします。
手順1
ガスコンロの火が出ない!お湯が出ない!
まず、ガス漏れの可能性もありますのでガス器具やガス栓をすべて締めてください。
手順2
次に、ガスメーターの確認をお願いします。
ほとんどのご家庭ではガスボンベの近くに取付されていることが多いです。
メーターの画面に『ガス止め』と表示されています。
さらに『ガス止め』の上に『C』と表示があります。
これは、ガス遮断の原因の意味です。
『C』はガスの流量オーバーが原因です。
さらに『C』の上を見てみると、『S』と表示されています。
これは、普段の使用量目安です。
また、画面横の黒いボタンの周囲が赤く点滅することで知らせる場合もあります。
普段ガスをそんなに使用しないが、最近ガス機器を同時に使うことが増えてきてガスメーターが「ガス漏れしてる!!!」と勘違いして、ガスを止めてしまったのが原因です。
手順3
画面横に黒いボタンがあります。これを復帰ボタンと呼びます。
そのボタンを5秒ぐらい長押ししてください。
続いて、液晶の文字とランプが点滅したら手を放してください。
その後、『ガス止め』の文字が消え、赤いランプが点灯するので、確認してください。
手順4
メーター画面に『30』と表示されました。
カウントが始まるので、黒いボタンは触らず待ちましょう・・・
ガスメーターがガス漏れの有無を確認します(安全確認中)。
手順5
カウントが終わり『C』表示がなくなり、赤いランプが消えました。
新たに『L』と表示が出ています。
今回のことで、ガスメーターが学習をして使用量が『S』→『L』に変わりました!
復帰操作が終わるとガスが使えるようになります。
これで、復帰操作の完了です♪
注意点
注意1
【手順3】の時はガスメーターが安全確認中です。ガスを使用しないでください!
使用してしまうと、ガスメーターがガス漏れと判断して、再びガスを止めてしまいます。
必ず【手順1】を行ってから復帰作業をしましょう。
注意2
安全確認中に『ガス遮断』してしまったときは、【手順1】を確認して、【手順3】以降をもう一度行ってください。
※上記の操作をしてもガスが使用できない場合はご契約しているガス会社にご連絡ください。
ガスメーター、いつもありがとう!なんていいやつなんだ!!
さて、今回はこの時期に増える『ガスが出ない』『お湯が使えない』というお問い合わせから、その原因とガスメーター遮断とその復帰方法についてお話してきました。いかがだったでしょうか?
毎日使うガスだからこそ皆さんに安全にお使いいただきたいと、各メーカーはガスメーターやガス器具の安全性能を向上させてきました。そして私たち販売店は、皆さまに安心してお使いいただくために保安の確保に最大限の努力を重ねてきました。
さらに安全安心を目指すためには、お客様のご協力も大変重要なことだと感じています。
その第一歩として皆さまの安全を見守るガスメーターについてのお話しだったわけですが、これによりすこしでも理解が深まり安心してお使いいただけるようになると嬉しいなと感じています